第2回は課題本部門「ガリヴァー旅行記」スゴ本部門「プリズン・ブック・クラブ」に決定!
読書会の「課題本」として反応が良かった本です。
『アラフォー会社員どう働く?』というテーマで開催した読書会で登場した本。著者は脚本家の内館牧子さん。
夢に向かって挑戦することを「飛ぶ」とたとえ、「飛んだ人」「飛ばなかった人」「飛ばなきゃよかった人」への取材やアンケートをもとに、「生きるとは何か、夢を叶えるとは何か?」について考察した1冊。
byまるこの読書会
主宰する世界文学読書会の課題図書として設定した「誰もが名前を知っていても、実はちゃんと読み終えた人が少ない」本書。子供向け絵本とは全く違う印象の風刺作品、近未来SFとして。読書会終了後に参加者から驚きの声があがって主宰者としては、してやったりでした(笑)
2019年12月1日、SF小説が好き!の会を実施した際、課題本グループの課題本として取り上げましたが、とても人気で会に参加した人の3分の2近くが読んで課題本グループに参加してくれました。(3分の1は自由紹介型のグループです)中国SFが遂に上陸と発売前から話題にもなっていましたが、こんなにもみんな読んでいるんだということがわかり、驚いたのを覚えています。
by小説が好き!の会
「二銭銅貨」「人間椅子」「芋虫」など9編を収める。盛り上がったのは特に「
D坂の殺人事件」。作中では犯人が蕎麦屋の主人だということになっていたが、その結論に納得できない参加者の面々。真犯人は古本屋の主人じゃないのか、古本屋の客の学生のような気がするなあ、いや、アイスクリーム屋が臭いぞ、などといつの間にか参加者全員が探偵になって推理を始めてしまっていました。解説によると、江戸川乱歩は古本屋も蕎麦屋も経験したらしい。彼の若い頃の生活がベースにあるのでしょう。初期の明智小五郎のスタイルが横溝正史の金田一耕助にそっくりやんか、という指摘もありました。
「芋虫」も悲哀漂う名編だと思ったのですが、女性の参加者が嫌がったので、あまり触れられませんでした(笑)
読書会入門
この本、本当に面白い!
全く読書家では無かった著者が読書会を始めた経緯は社会人なら沢山の人が共感するであろうある悩みから始まっています。
読書にまつわる話のみならず、コミュニティのあり方も参考になる本です。
byわたしの窓と扉
百年の孤独
凄かった!構成力と人物描写、100年分の物語に圧倒されました。世界的名作を読んだ満足感も得られます。登場人物のキャラクターが豊かなので会話が広がりました。どの人物に注目したかに参加者の個性が出ました。
byわたしの窓と扉
カラマーゾフの兄弟
先ず参加者が読破したという達成感を持つことができます。テ一マが豊富なので読書会を何度開催しても褪せることのない最強の課題図書と言えると思います。
byわたしの窓と扉
変身
「毒虫」に変身した主人公とその家族をどんなふうに見るかに参加者の個性が出て会話が広がりました。また「毒虫」を参加者それぞれ絵で描いてみたところ、それぞれのイメージの違いが面白かったです。古典でありながら全く時代を感じさせない普遍性のある作品だと思います。
byわたしの窓と扉
参加者の「もちより本」で人気があった本です。
河野裕さんの『いなくなれ、群青』。「自分が捨てた何かに気付くミステリー」と紹介。後日、参加者6名のうち、確認できただけでも3名の方が読んでくださいました。映画化がきっかけではありますが、このシリーズに出会えてよかったと思います。
数年前に話題になっていた時は、あらすじをきいて正直ピンとこなかったのですが。読書会参加者の1人に熱烈にすすめられて、結果多くが読んでみた本書。予想以上に美しい物語である『本自体の魅力』に加えて『翻訳者の想い』を知ってじんわりしました。
特に課題本でもないが2019年の会の中で徐々に読む参加者が増えていき、懇親会の時に話題になった作品。
リチャード・ブローティガンの代表作。西瓜糖と鱒の油で出来た不思議な世界を舞台に、詩的な文体で進む物語は穏やかだけど妙な不安定さがあり、読む人の解釈の幅が大きく、いろんな感想を持つことができ、読んだ人同士で話すと盛り上がる一冊だった。
by小説が好き!の会
マイパブリックとグランドレベル
そのまちに住む人の能動性を発露させるという視点からの誰でも参加できるまちづくりという提案。豊富な事例紹介もあり「私にできるパブリック」を思わず考えてしまうこの本は読み手の能動性まで発露させてしまうようでした。勉強会的読書会にオススメします。
byわたしの窓と扉
🔱プリズン・ブック・クラブ
刑務所での読書会開催のノンフィクション本。著者(読書会主催者)と受刑者(読書会参加者)の交流を軸に、読書会開催を通した両者の変化が爽やかな感動を呼びます。また本文中に登場する課題本も読んでみたい魅力的な選書ばかりでした。
byわたしの窓と扉